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中島美嘉の耳の病気は治った?病名や原因・再発はあるかを調査!

画像出稿元:Sony Music

歌手の中島美嘉(なかしまみか)さんが病気だったのをご存知ですか?

毎年の様にアルバムのリーリースやライブツアーを行っていたため、中島美嘉さんが病気であったことを知らない人もいるかと思います。

実は中島美嘉さん、『両側耳管開放症』という病気を発症していましたが、長い闘病の末、2021年に完治したということが分かりました。

この病気は、を良く使う歌手などがなると致命的と言われ、音楽活動が出来なくなってしまうほど深刻な問題を抱えています。

今回は、

・耳管開放症とは一体どんな病気なのか?
・中島美嘉さんはいつから病気だったのか?
・どれぐらいの期間休んでいたのか?
・再発はあり得るのか?

を詳しく調べてみました。



病名は耳管開放症(じかんかいほうしょう)

中島美嘉さんは、202年12月16日放送『ごごナマ』(NHK総合)で2010年に患った『両側耳管開放症』について語っています。

耳管開放症になると、耳がふさがった感じがしたり、自分の声が耳に響いたりする症状が出ます。

耳管開放症は耳管が閉鎖されず、常に開放した状態の疾患です。

通常、この管は閉じていて、物を飲み込む動作やあくびなどに伴って開くように出来ているとのこと。

口を大きく開けたり、あくびをした際に時々ピキっとした音などを一瞬感じ取る事があるかと思いますが、それはまさに耳管が開く動作に伴う音になります。

耳管が閉鎖されず、常に開放した状態では、開いた耳管を通って内側から自分の声や呼吸の音が聞こえてしまうため、発声・会話の障害になり、聞こえ方も不自然になります。

耳管開放症は若い女性初老の男性に多く、疲れや睡眠不足が続いたり、急に体重が減少したとき、妊娠中に起こりやすくなると言われていました。

30歳代からの40歳代の女性に特に多く、男性では20歳から30歳代と高齢者に多いのが特徴です。

多くは生活指導や生理食塩水を鼻から入れる処置、漢方薬などで対処することができますが、難治性耳管開放症の場合は僅かな効果しか得られず、ほぼ毎日症状が現れるため、多くの苦痛を伴います。

特に、接客業の方、講演をする方、歌手の方や教師の方等、声を発することが多い職業の方には非常につらい症状ですが、これまで効果の継続する良い治療方法はありませんでした。

この病気になる原因は?

過度のダイエット等による急激な体重減少経口避妊薬(ピル)の内服、脱水症状、妊娠ストレス、血液透析中、自律神経失調、低血圧、加齢などが原因となり引き起こすことが分かっています。

中島さんはお医者さんに『根本的な対策はまず体調を整え、体重を元に戻すことが大切でありと太るように』と言われたとのこと。

(中島美嘉さん) もっと太りなさい”って言われてるんですよね、お医者さんから。“1日にこれだけカロリーを取る”っていう目標があるんですけど、それがなかなか難しくて。でも、できるだけがんばります。

女性はピルを飲んでるとなりやすいそうです。

妊娠がきっかけになるとこも。

ストレスが原因でなる人もいるそうです。

体重が減るのも、この病気になる大きな原因だそうです。

こうして見ると、耳管開放症は特別な病気ではなく誰にでも起こりうることが分かりますね。

中島美嘉さんはいつ発症したのか?

中島美嘉さんは2005年頃にこの病気を発症しました。

耳の違和感と向き合いながら仕事をしていましたが、納得できる歌が歌えないくらいに悪化してしまい、10周年を迎える、2010年10月21日に治療に専念するために活動を休止しています。

その時は日常生活には支障はありませんでしたが、100%の歌唱ができないことから予定されていた2010年10月30日・31日の大阪城ホール公演と、11月5日・6日の日本武道館公演の『デビュー10周年記念ライブ』4公演を中止することになりました。

中島さんは「みんなになんて言えばいいかと思ったし、自分でも病気ではないと思って放っておいた時期もあった」と回想。歌も歌えなくなり、誰にも言わず治療していた時期もあったが、「もう無理だと言いなさい」とお医者さんに言われて公表したと言っています。

その当時の心境について、中島さんは

「さすがに落ち込んでいた、あのときは歌をやめようとは思わなかったけど、いつ戻れるかはぜんぜんわからなかった。体は元気で耳だけが不調で歌手として悔しい限りです」

と語っていました。



活動の休止期間はどれぐらい?

2010年に活動を休止した中島美嘉さん。

でも活動を休止していたのは、僅か半年ほどだけでした。

休止から半年経った2011年4月28日、全国ツアー「MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2011 THE ONLY STAR」をスタートさせ、本格復帰をしています。

・2012年は少しだけ活動されています。

3月28日、デビュー作から10年分のミュージッククリップを網羅したコンプリートDVD『GREATEST LOTUS』をリリース。

12月31日、『第63回NHK紅白歌合戦』に3年ぶりに復活出場。

・2013年

1月30日、7枚目のスタジオ・アルバム『REAL』をリリース。

5月11日から8月18日まで、2年ぶりの全国ツアー「MIKA NAKASHIMA LIVE IS “REAL” 2013 〜THE LETTER あなたに伝えたくて〜」(全国23か所26公演)を行う。

・2014年からは、毎年アルバムをリリースし、ライブツアーを開催しています。

こうして見ると、活動を休止していたのは2010年10月~2011年4月までの半年間と2012年ぐらいですね。

活動休止から僅か半年での復帰について、中島美嘉さんは次のように語っています。

「耳の病気で活動休止して復帰はしたのですが、実際は完治していなかったんです。当時、事務所の方々がすごく心配して、頻繁に『大丈夫?』って声をかけてくれていたんです。私はこのままだとみんなが心配しっ放しで申し訳ないと思って、復帰してしまいました。『もうちょっと待って』と言えれば良かったのですが。まだ完治していないということは、マネージャーさんなど、一部の人しか知りませんでした。言っても仕方ないんですよ、治るわけでもないし。『耳の具合がよくないので、今日のライブは自信がないです』って言えないじゃないですか。だからとにかく、その日のベストを尽くすということだけを考えていました」と、当時のつらかった胸の内を明かした。

耳の調子が戻っていなくて歌に自信が無い状態でも、無理して歌っていたのは辛かったでしょうね~

2010年10月に活動休止を公表する前の世間の声です。

病気を公表する前でも中島さんの”声の変化”に世間は何かを感じ取っていました。

2013年本格的に活動を再開した時の世間の声

活動を本格的に再開していますが、この当時病気はまだ完治していません。

中島美嘉さんの声に、世間はやはり何か違和感を感じていたようです。

病気を公表した後も中島さんの病気を知らない人は、声の変化に戸惑っていることが分かりました。

どんな治療をしていたのか?

中島さんは特別な治療はせずに、規則正しい生活と食事がメインの改善をしてきました。

(中島美嘉 ) 治療って言ってもね、何か特別なことをするわけじゃないんですよ。病院のお医者さんにも言われたんですけど、ふつうの人間としてのふつうの生活を取り戻すことがいちばんの治療なんですよ。ちゃんと食べて、ちゃんと寝てっていう。だから、健康になったと思います(笑)。

ちなみに耳管開放症の一般的な治療は以下になります。

・漢方薬を服用する保存的治療方法

漢方薬による治療を行います。最もよく用いられるのが加味帰脾湯、補中益気湯ですが、それ以外の漢方薬が用いられることもあります。

・耳管内に薬剤を噴霧する治療方法

開放した耳管が閉塞するよう、薬を注入する方法です。

生理食塩水を鼻に注入したり、通気カテーテルと呼ばれる管を用いて、開放した耳管の内部にルゴール液、ルゴールジェル、Bezold粉末などを注入し、耳管を閉塞する方法です。

上記で治らない難治性耳管開放症の場合は、手術を行います。

・手術療法(耳にピンを刺す)

耳管に留置し過剰に開放している耳管内腔を狭くすることで、自声強聴、耳閉感及び自己呼吸音聴取などの難治性耳管開放症の各種症状を改善します。

中島美嘉さんの病気は治ったのか?

歌手の中島美嘉が、2021年10月22日に放送された日本テレビ系音楽番組『MUSIC BLOOD』に出演して次の様に話していました。

そこでMCの田中圭さんが「転機が訪れたのはいつですか?」と聞くと「今です!実は最近、聴力が復活したんです」といい、「これは言うつもりではなかったんです。しかも言った手前、また聴こえなくなったらどうしようという恐怖心もありましたし。最近ずっと聴力があって、治ったんじゃないかなって思うくらい。15年くらい耳管開放症や色々なものと戦っていたので、一気になくなるのはちょっと不思議で。もしかしたら、コロナ禍でのステイホームの時間が知らず知らずのうちに、何も考えずに心身をゆっくり休ませることができて、私にとってはすごく大事な時間になっていたのかもしれません。徐々に聴力が上がってきて、ある日“ぼこっと”戻ったんです。みんな不思議がっていますね」と話した。

つまり2021年に耳の病気が完治したということになりますね。

耳の状態が治り始めた今年、ツアーで自分の歌を自分の耳で楽しみながら歌うことができ、そうした中で一番嬉しかったのは音程を外したことが分かることだと語っていました。

心の底から歌がすきなんだな~と分かる一言でしたね!

実に15年もの間治療に取り組み、完璧ではない体調でも歌手としての活動を続けてきたことに、驚きと尊敬の念を感じずにはいられない一場面でした。



再発はあるか?

残念ながら完治しても、再発する可能性は非常に高そうです。

ツイッターでは、再発している人のコメントが多く寄せられていました。

何年か経ってから突然再発することもあるようでした。

ただし漢方薬の内服や、耳管内に薬剤を噴霧する治療方法でも治らない酷い場合は、耳にピンをさして症状を抑える手術もあるそうなので、再発しても治療して良くなる道はまだ残されていますね!

もし再発したとしても、希望は十分にありそうです!

完治を発表した後の世間の声

2021年10月22日の日本テレビ系音楽番組『MUSIC BLOOD』で中島さんが耳の病気を完治したことを告白ました。

それを聞いた世間の声です。

昔の歌声に戻って良かった、とても奇麗な声だったという感想だけでなく、『歌手として耳の病気は致命傷なのに、諦めずに歌い続けていて感動した!』という中島さんの生き方に対して賞賛している声が多く見られましたよ。

そんな生き方も中島美嘉さんの人気の秘密なんですね!

まとめ

今回は、歌手の中島美嘉さんの病気について調べてみました。

その結果、病名は『耳管開放症』であり発症時期は2005年からで闘病生活は15年ほどであること、活動休止期間は2010年10月からの半年程度と2012年の1年間ということが分かりました。

また現在は完治していることも分かっています。

残念ながらこの病気は再発する可能性が高そうですが、手術をすれば良くなることもあるので、もし再発しても希望はまだあることも分かりました。

声を職業としている人には致命的と言われているこの病気に、15年間という長い間負けずに付き合ってきた中島美嘉さんは、本当に心から歌が好なんだな、ということも分かりました。

今まで病気で納得できなかった歌声を、今後の音楽活動で思う存分出して楽しんでもらいたいですね!

今回も最後まで記事をお読み頂きまして、ありがとうございました。